初心者に、アプレットビューアの使い方はどう説明すべきか
JDKには、「Web ブラウザを使わずにアプレットを実行したりデバッグしたりする」(java.sun.com)ためのツールとして、「アプレットビューア(appletviewer)」(java.sun.com)というツールが提供されています。
このツール自体はずっと昔から提供されているツールであり、基本的な使い方も変わっていないはずですが、改めて、超初心者にアプレットビューアの使い方を説明する場合、また、アプレットビューアに限らず、初心者向けの解説の仕方について、ちょっと考えてしまいました。
要するに、「アプレットビューアには、(appletタグをコメントとして記述した)javaファイルを渡します(渡すことができます)」といった説明は、初心者向けの解説として適当かどうかという問題です。
まず、私の認識として、
- appletviewerには、「実行するアプレットが記述されているhtmlファイル」を渡すのが本来の使い方である。
- ただし、appletviewerは、「object」「embed」「applet」「app」タグ以外のHTMLコードを無視する(java.sun.com)。
- そのため、「object」「embed」「applet」「app」タグだけを記述した適当なテキスト・ファイルを渡しても、結果として動作する。
ものだと理解していました。
一応確認として、sunのドキュメント(java.sun.com)では、アプレットビューアの形式は、
appletviewer [ options ] urls ...
となっています。また、使用例として、
appletviewer -classic MyApplet.html
などとなっています。
つまり、「appletviewerに、appletタグをコメントとして記述したjavaファイルを渡す」というのは、上記のようなappletviewerの動作を理解している人が、htmlファイルの作成を省略したいときに行なう“工夫・応用”(というか、手抜き)だと思うわけです。
たしかに、「動作する」という意味では「javaファイルを渡す(ことができる)」という言い方は間違いではないのですが、初心者がこの文の真の意味を理解するのは困難でしょう。むしろ、間違った理解へと導いてしまうのではないでしょうか。
実際、たとえば「教えて!goo」を検索すると、
- 「appletviewerが起動しません。」(goo.ne.jp)
→なんでappletviewerの場合は引数にソースファイルを指定するんでしょうかね? - 「appletviewerについて」(goo.ne.jp)
→appletviewerで指定するファイルはどうしてclassではなくjavaなのですか?
などと、勘違いしていると思われる(たぶん)初心者の質問がいくつか見つかります。
htmlファイルを作らずに、javaファイルにappletタグをコメントとして記述する方法は、確かに説明する分量は1ステップ少なくなりますし、読者の負担も少なくなるのかも知れません。初心者向けの解説というのは難しいもので、正確ならいいというものではないし、場合によっては大胆に省略・簡略化してウソをつくことが適当である場合もあります。しかし、それでも初心者の理解の方向性を間違わせるような解説というのは、まずいと思うわけです。初心者向けの解説で、htmlファイルを渡す方法には一切触れずに、特別な加工をしたjavaファイルを渡す方法だけを解説するのは、一見、分かりやすい親切な解説に思えても、逆に初心者のためにならないと思います。
……と、いうようなことを、今日、考えたりしました(理由は省略)。
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